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【レビュー・ネタバレ】社長はとんだ食いしんぼう

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【レビュー・ネタバレ】社長はとんだ食いしんぼうです。

さて、この作品はどんな感じでしょうか?

まずは、簡単なあらすじからスタート!

 

●目次●

 

あらすじ

女性の陣内と男性の津川は、高校の時から同じ時間を過ごし、その時に津川からお弁当を交換することを提案される。

それから大学生になり社会人なっても、2人のお弁当の交換は続いていた。

そんなある日、陣内はそろそろお弁当の交換を終わらせたいことを津川に話す。

しかし津川と話していく内に、彼の自宅で食事を作ることになってしまうのだった……。

 

 

感想

付き合ってるわけじゃないけど、よく2人で会う……そんな関係ってありますよね。

さらにはその関係が長ければ長いほど、ハッキリしないけど続いているというのもありますよね……。

すごく、もどかしい!

でもハッキリさせようとした結果、待っているのは付き合うor別れなのですが、今回の作品はそんな離れたくても離れられない2人の恋模様でした。

最後まで読みましたけど、「こういう関係から始まる付き合いもありかも?!」ってなりましたよ。

 

この作品のポイントは、やはり陣内と津川の曖昧な付き合い方と2人の会話ですね。

上の方でも書きましたが、陣内と津川はどちらかが告白したわけではなく、お弁当の交換をする者同士でつながっています。

あと……他の表現をするなら、友達以上恋人未満になるかも?

ただ陣内と津川って、長年一緒にいる夫婦にも見えてしまう……。

曖昧でフワッとした付き合い方がどのようにして恋人(告白するのかどうか)になっていくのか、その過程が面白かったですし、私もついドキッとしてしまったので面白かったです。

それと会話のテンポが良くて、2人の掛け合いも笑えて楽しかった!

だって話す内容がダラダラしていないし、陣内はまともなことを言っているようで自分のことしか見えていない所があって、津川はマイペースすぎて彼女を振り回すけど、彼女のことを想っていることは伝わります。

ただ2人の会話(特に津川!)って、長くいるからこそできる会話だと思うので、会ったばかりとか付き合いがまだ薄いのであれば、相手に嫌われて終わりでしょうね……。

それだけ陣内と津川は付き合い方は曖昧だけど、つながりとしては深いほうなのかもしれない。

 

ムフフなシーンは、津川の家であります。

本当に嫌なら陣内も断れたばすなので、「彼となら……」という気持ちがあったということだよね。

そういうの嫌いじゃないよ!!むしろ好きだ!!!

あとは台所でしてしまう所とか、リアルなら嫌だけど作品ならOK!!!!

だって作品だし、シチュエーションとしてもアリ……というか盛り上がると思うよ。

それから寝室で最後まで気持ちよくなって、もうドキドキは止まりません!!

すごく良かったです。

 

ちなみに最後の方にお弁当交換の真実が分かるのですが、ここで津川の陣内に対する気持ちが分かります。

本当はもっと早く分かれば良かったけど、2人とも関係が進展できたら良かったと思うよ。

あとは津川が陣内にも分かるアピールをして、告白しても良かったと考えたけど、それはもう津川という人間ではないんだと思った。

だって、そうしたらここまでお弁当の交換はないだろうし、もっと違う話になっていたと感じるから。

だから津川なりの方法で、陣内に気持ちを伝えていたんだろうな……ということ。

好き嫌いがある方法かもしれいないけど、津川の陣内に対する気持ちが本当にすごいことがストーリー内で描かれているから、読めば納得はできると思う。

 

 

これからはお弁当の交換だけではなく、家での料理が増えそうだし、陣内も津川も幸せになれて良かったです。

ただ個人的に気になったのは、「お弁当の中身をもっと描いてくれたら良かったな」とか「料理をするシーンや食事しているシーンをもっと見たかった」みたいなことは思いました。

1話で終わる作品なので、なかなか難しい話ですが……。

その方が、お互いの気持ちがもっと分かりやすく、面白くなるんじゃないかなって感じましたね。

でも陣内と津川のような関係はあまり見たこと・読んだことがなかったから、最後までドキドキすることができましたよ。

 

 

レビュー

お弁当の交換が長く続く女性と男性、しかし何も進展もしないで時間だけが過ぎていく、そんな曖昧な2人の関係がハッキリとしていくラブストーリー。

 

高校から大学、さらに社会人になってからもお互いに交流があることでもすごいことなのに、お弁当の交換を続けるというのは、なかなか出来ないことだと思います。

しかしお弁当の交換で終わってしまうので、そのあとに2人の会話が特にないですし、陣内としてはいろいろと考えてしまうのも当然かと……。

理由としてはお弁当を交換する時、陣内と津川であれこれお互いに話せば良いのですが、それがないのです。

つまり、感想や意見を自分から言わないので、お互い様です。

 

しかしこのままではいけないと思った陣内が行動したことで、2人は話し合い、心も体もつながったということです。

個人的に考えたのは、津川はもともとマイペースな性格もあるとは思いますが、ずっと陣内のお弁当の作り方やメニューを知っているからこそ、一緒にいれると確信しており、お弁当の交換を終わらせることなく、続けていたのではないでしょうか?

もっとハッキリした方法のほうが良いとは思いますが、彼なりのやり方なのでしょうね。

だからもし、陣内に本当に大切な相手がいると分かれば、すぐにお弁当の交換も終わらせていたかもしれない……。

陣内という男性のことを考えると、いろいろと考察できて楽しかったです。

 

ムフフなシーンは、津川のリードして陣内がどんどん気持ちよくされていく姿にドキドキしました。

それとムフフなシーンの始まり方や流れも良かったです。

すごく甘いわけではありませんが、大人の恋愛でドキドキできますよ。

 

自分の気持ちを相手に伝えないのは、女性と男性のあるあるですね。

しかしお弁当の交換がテーマというのは、なかなか見ません。だから発想としても面白かったです。

そして、ラストのオチも良かったですよ。

この作品の作者は、本当に女性と男性の恋模様を上手に描いているので、最後まで楽しく読めました!

 

星の数

星は最大で5つです。

 

ストーリー:★★★★

 

ムフフ度:★★★★

 

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